平日昼間15,000円の国家資格者が行う医療ホワイトニング

ホワイトニングで本当に歯が白くなる?

1. ホワイトニングの仕組み

歯の表面に見える色は、外側のエナメル質とその内側の象牙質の色合いが影響しています。加齢や飲食習慣によって、象牙質は黄色や茶色っぽく変化し、またエナメル質の透明感が増すことで歯が暗く見えてしまいます。
ホワイトニングは、主に**過酸化水素(または過酸化尿素)**という薬剤を用いて歯の内部の色素を分解し、歯そのものの色を明るくする仕組みです。これは漂白に近い化学反応であり、歯の表面に付着した汚れを落とす「クリーニング」とは異なり、歯の内部から色を変えることができるのが最大の特徴です。


2. ホワイトニングの種類

大きく分けて、次の3つの方法があります。

  1. オフィスホワイトニング
    歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行う方法です。高濃度の薬剤を歯に塗布し、専用の光を照射して反応を促進します。1回の施術でも変化が分かりやすく、短期間で効果を得たい方に向いています。結婚式や就職活動前など「すぐに白くしたい」という方によく選ばれます。
  2. ホームホワイトニング
    専用のマウスピースを歯科医院で作成し、ご自宅で低濃度の薬剤を用いて時間をかけて行う方法です。効果がゆっくり出る分、後戻りが少なく持続しやすいのが特徴です。数週間~数か月かけてじっくりと歯の色を改善できます。
  3. デュアルホワイトニング
    オフィスとホームを併用する方法で、即効性と持続性の両方を兼ね備えています。より高い効果を望む方に選ばれるケースが多いです。

3. 本当に白くなるのか?効果の実際

「白くなる」と言っても、人によって実感の度合いは異なります。一般的にはシェードガイドと呼ばれる色見本で比較し、2〜8段階程度の明るさアップが可能です。多くの方が1回の施術で「以前より白くなった」と実感されます。

ただし、次のような要因で効果に差が出ます。

  • 歯のもともとの色調(黄ばみが強い方は変化が分かりやすい)
  • 年齢(加齢で象牙質が濃くなると白くなりにくい)
  • 生活習慣(コーヒー、紅茶、赤ワイン、タバコなどの着色習慣がある方は戻りやすい)
  • ホワイトニングの方法(オフィスは即効性、ホームは持続性が高い)

4. どのくらい白さが続くのか

ホワイトニングは永久的なものではなく、時間の経過とともに少しずつ色が戻ります。これを**リバウンド(後戻り)**と呼びます。一般的には、

  • オフィスホワイトニング → 数か月~半年
  • ホームホワイトニング → 半年~1年程度
  • デュアルホワイトニング → 1年以上持つケースもある

定期的なメンテナンスや生活習慣の工夫(色の濃い飲食物を控える、ストローを使う、禁煙など)により、白さを長持ちさせることができます。


5. ホワイトニングで白くならないケース

すべての歯が同じように白くなるわけではありません。たとえば、

  • 神経を取った歯(失活歯)は内部が黒ずむため、通常のホワイトニングでは改善しにくい
  • 被せ物や詰め物は色が変わらないため、ホワイトニング後に色の差が出ることがある
  • テトラサイクリン歯(抗生物質の影響でグレーや縞模様のある歯)は、効果が出にくい

このような場合、セラミック治療やウォーキングブリーチなど、別の治療法を組み合わせることがあります。


6. 安全性と副作用

ホワイトニングは安全性の高い施術ですが、一時的に知覚過敏(冷たいものがしみる症状)が出ることがあります。これは薬剤が象牙質の神経に一時的に刺激を与えるためで、多くは数日で治まります。歯や体に悪影響を及ぼすことはありません。
また、歯科医院で行う場合は歯科医師が口腔内の状態を確認したうえで施術するため、リスク管理も徹底されています。市販のセルフホワイトニングやエステ感覚の施術と異なり、医療ホワイトニングは科学的根拠と安全性が保証されている点が大きな違いです。


7. まとめ

ホワイトニングは、適切に行えば確実に歯を白くし、口元の印象を大きく改善する方法です。

  • 科学的に立証された薬剤によって、歯の内部から色素を分解する
  • 方法によって即効性や持続性が異なる
  • 個人差はあるが、ほとんどの方が「白くなった」と実感できる
  • 定期的なメンテナンスと生活習慣の工夫で効果を長持ちさせられる
  • 被せ物や神経を失った歯など、適応できないケースもある

つまり、「本当に白くなるのか?」という問いに対しては、はい、歯科医院で行うホワイトニングは本当に白くなります。ただし、効果の程度や持続には個人差があり、定期的なケアが必要ですという答えになります。