平日昼間15,000円の国家資格者が行う医療ホワイトニング

知覚過敏でもホワイトニングは可能?

◆知覚過敏とホワイトニングの関係

知覚過敏とは、冷たいものや熱いもの、甘いもの、歯ブラシの毛先などの刺激で「キーン」とした一過性の痛みを感じる症状です。歯のエナメル質が薄くなったり、歯ぐきが下がって象牙質が露出したりすることが主な原因です。

一方で、ホワイトニングは過酸化水素などの薬剤を用いて歯の内部にある色素を分解する施術です。この薬剤が一時的に象牙質へ刺激を与えることがあり、その結果として知覚過敏が出やすくなる場合があります。

つまり、知覚過敏がある方は、ホワイトニングの際に症状が強く出る可能性があるのです。しかし、これは一時的なものであり、適切な対策を行えば安全に施術を受けることが可能です。


◆知覚過敏があってもホワイトニングはできるのか?

結論から申し上げると、知覚過敏がある方でもホワイトニングは可能です。ただし、いくつかの注意点と工夫が必要です。

1. 歯科医院での診断が必須

まずは歯科医師が口腔内をチェックし、知覚過敏の原因が単純な歯ぐきの退縮によるものか、むし歯や歯の亀裂など病的な要因がないかを診断する必要があります。むし歯や歯周病が原因の痛みであれば、先に治療を行わなければなりません。

2. 専用の知覚過敏抑制材を使用できる

歯科医院のホワイトニングでは、**知覚過敏を予防する専用の薬剤(フッ化物、硝酸カリウム、カルシウム系のジェルなど)**を事前または施術後に塗布することが可能です。これにより神経への刺激を和らげ、しみる症状を最小限に抑えることができます。

3. 薬剤の濃度や照射時間を調整できる

知覚過敏が強い方の場合、ホワイトニング薬剤の濃度を低めに設定したり、光照射の時間を短くするなど、症状に合わせたオーダーメイドの対応が可能です。セルフホワイトニングや市販品と異なり、歯科医院では専門的なコントロールができる点が大きな安心材料です。


◆ホワイトニング中に知覚過敏が出たら?

施術中や施術後に「ズキン」とした症状が出ることがあります。ほとんどは数時間から数日以内に自然に治まる一過性のもので、歯に後遺症を残すことはありません。

症状が出た場合には次のような対処を行います。

  • 一時的に施術を中断する
  • 知覚過敏抑制ジェルを追加で塗布する
  • 次回以降は薬剤の濃度を下げる、照射時間を短くする
  • 自宅では知覚過敏用歯磨き粉(シュミテクトなど)を使用する

こうした工夫により、多くの方が安心して継続できます。


◆ホワイトニングを始める前にできる予防策

知覚過敏が心配な方は、施術前から以下のような準備をすると効果的です。

  1. 知覚過敏用歯磨き粉を2週間ほど使用する
     硝酸カリウムやフッ化物入りの歯磨き粉で歯を慣らしておくと、施術中の刺激を抑えやすくなります。
  2. 歯科医院でフッ素塗布を受ける
     フッ素は歯の表面を強化し、知覚過敏を軽減する作用があります。
  3. 生活習慣の見直し
     酸性飲料(炭酸飲料やスポーツドリンク)の摂取を控えたり、強いブラッシングを避けたりすることで、エナメル質の摩耗を防ぎます。

◆知覚過敏が強い方にはデュアルホワイトニングがおすすめ

知覚過敏が心配な方には、**オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる「デュアルホワイトニング」**が向いている場合もあります。

オフィスホワイトニングは短時間で効果が出やすいですが、刺激も強めです。一方、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤を用いるため、刺激が少なく、じっくりと白くしていく方法です。

「まずホームホワイトニングで慣らし、ある程度歯が白くなってからオフィスを加える」といった段階的な進め方も可能です。


◆まとめ:知覚過敏があってもホワイトニングは可能

  • 知覚過敏がある方でも、歯科医院での適切な対応によりホワイトニングは可能
  • 薬剤濃度や照射時間を調整し、知覚過敏抑制材を使用すれば安心
  • 一時的に症状が出ても数日で自然に治まり、歯に悪影響は残らない
  • 事前に知覚過敏用歯磨き粉やフッ素で予防しておくとさらに安心
  • 強い症状がある方は、ホームホワイトニングやデュアルホワイトニングを選択するとよい

結論として、**「知覚過敏があるからホワイトニングはできない」というわけではなく、むしろ歯科医院でプロに相談すれば、安全に白く美しい歯を目指すことができる」**と言えます。